かけ橋

かけ橋 第17号
2001年6月11日発行
  新潟国際ボランティアセンター
  951-8126 新潟市学校町通2番町5293番3
         学校町ビル4F
  Phone&Fax:025-222-7899


2001年度

NVC総会報告
   2001年度の総会が4月22日(日)の午後、新潟市八千代にある総合福祉会館の多目的ホールで行われました。出席者は33人でした。多目的ホールとはいわゆる「体育館」で、一角を仕切り椅子を並べて「らしく」会場を作りましたが、東京ドームでソフトボールという感じでした。

   議事の項目だけを記すと、@2000年度活動報告、A2001年度活動計画(案)、B2000年度決算報告、C同監査報告、D2001年度予算(案)、E役員選出となりますが、「国際事業」「国内事業」の活動報告・計画についてだけ概略を報告します。なお、各担当者からは熱のこもった(時間の気のなる進行役泣かせの)提案があったことを申し添えます。

   役員は、代表が高橋節子さんから多賀秀敏さんに、事務局長が谷口良さんから嶋田真千代さんに交代しました。これまで以上のご理解とご協力をよろしくお願いします。新旧役員のご挨拶は、別に掲載しております。

   今年の第2部は、『歩んできたNVC歩んでいくNVC』をテーマにフリートークを行いました。司会の進直一郎さんの報告を掲載させていただきます。


CONTENTS
● 2001年度総会報告 ・・・・・・・・@
● 役員のご挨拶 ・・・・・・・・D
● スタッフ・New Faces ・・・・・・・・G
● ひと目でわかる2001年度NVC事業計画  ・・・・・・・I
● 特別報告「バングラデシュの地下水ヒ素汚染問題」藤崎千代子運営委員・・・K
● Hot News ・・・・・・・・M
米国NPO研修報告 関 洋介運営委員
マダガスカル国植林ボランティア 嶋田正義運営委員
ラオス・ベトナムスタディツアー報告 山井和緒運営委員
NVC バングラデシュ活動報告 渡邊順美運営委員
● リレー・トーク 〜NVC's Human Network〜・・・・・・・・Q
矢吹あゆみさん/照光 真さん/前野春樹さん/藤田純子さん
● 事務局だより ・・・・・・・・S



2001年度 NVC総会報告

(国際事業)

(報告者) 2000年度活動報告 2001年度計画
1-スタディーツアー(北村)

・ベトナム2000年8月16日〜23日17名参加(「もうかけ」48号・「かけ橋」16号)・マダガスカル2000年12月12日〜20日13名参加(「もうかけ」48号)・ラオス・ベトナム2001年2月21日〜28日16名参加(「もうかけ」49号) ・マダガスカル8月24日〜9月4日(予定)・ラオス8月28日〜9月4日(予定)・ベトナム9月4日〜11日(予定)・バングラデシュ11月下旬(予定)
2-ラオス(山井)
衛生ハンドブック作成援助1,000セット(5,000冊)253,000円(単価50.6円)、内200セットの最終ページにNVCの名前シール入る 水供給システム(井戸掘削など)JVCから詳しい情報を待って検討(3本と決定)
3-旧ユーゴ
江口会員が立ち上げたNGOと情報交換 情報交換
4-ベトナム(関)
VFPの継続実施・VFP18皆川奨学金2000/新大佐藤明夫教授のご母堂皆川三好様の200万円ご寄付・VFP19 小学校建設/静岡のNGOクリエイティブ2021から40万円の支援.地方NGO協力の新展開(「かけ橋」16号)・VEP0010(緊急援助)メコンデルタ洪水被害支援3,500$(ボート100隻)・VMP1(Mini Project/NVCの会員が中心となって企画・実行しNVCを通じて支援)キークワン寺洗濯機支援(「かけ橋」16号)先方のニーズが変化するので調査が重要 ・VFPの継続展開・ホーチミン市以外の地域(メコンデルタ、フエ、クアンチ)への拡大を検討・VMPの新事業と担い手
5-謄写版(大竹)
2001年2月に詳細な現地調査を実施.消耗品を供給しないと活用されない.市部はコピー機が普及 今後の配布と使用方法はWOCAに一任したい
6-バングラデシュ(渡邊)
NVCバングラデシュ登録.合意書のうち、成人対象者への米・衣類の配布と対象児童への文房具・補助栄養の配布を実施(「もうかけ」49号) サウスバリア村のヒ素汚染水対策(除去)事業と継続の教育事業を実施したい
7-マダガスカル(北村) JICAの土壌流出防止プロジェクトにスタディツアーで参加(「もうかけ」48号).総会では現状と課題が詳細に報告された.またマダガスカル治水山林大臣から平山知事宛の感謝状が届いたことも 8月に現地派遣.



(国内事業)

(報告者) 2000年度活動報告 2001年度計画
1-NPO(野水)

NPO法人関係書類提出 NPO活動を行う市民団体への情報提供、NPO法人格取得に関する相談業務を行う
2-NVC愛のかけ橋バザー(嶋田) 10月21・22日、新潟中郵便局3階体育館で開催した.準備作業で70名、当日2日間で309名のボランティアスタッフが参加.売上げ金と寄附金の合計3,076,314円という結果を得た.また2日間で2,265名の来場者があった.今回初めてアンケート方式による来場者の分析を実施.(「かけ橋」16号) 10月13・14日、新潟中郵便局3F体育館で実施.会場設営や値付け等の事前準備は10月9日から同会場で行う
3-地球を知る講座(関) ・第25回講座「ベトナムを知ろう、もっと知ろう」 7月15日、新潟市総合福祉会館 講師 : 渡辺弘之氏(新潟県立看護短期大学講師) 渡辺氏は、ホーチミン市にある大学の講師経歴をお持ちで、現在は「ベトナム・ハンセン病患者との交流プロジェクト」の事務局を担当され、夏季や年末年始休暇等はベトナムに長期滞在されている.ベトナムの福祉制度を中心にお話しいただいた・第26回講座「マダガスカルの生態系破壊/土壌浸食とその対策:植林ボランティアに行く前に」 11月10日、新潟市総合福祉会館 講師 : 仲村正彦氏 (JICA専門官)(在マダガスカル) 仲村氏は、マダガスカルのJICAで活動され、急速に破壊されるマダガスカルにおける生態系の現状とその対策についてお話をいただいた 3回程度開催予定.希望の講座や招聘したい講師があれば情報をいただきたい
4-出版 ・機関紙「かけ橋」15号、16号を発行
・会員向機関紙「もうひとつのかけはし」47号、48号、49号を発行
・NVCライブラリーを編集
・機関紙「かけ橋」17・18号、会員向機関紙「もうひとつのかけはし」随時発行
5-外国人留学生国民健康保険料助成事業 新潟で学ぶ留学生のために10万円助成した 10万円助成
6-特別事業(小野)(関)(小林) ・8月6・7日新潟ふるさと村の「新潟アジア文化祭2000」、10月18日万代シティバスセンターの「にいがた地球市民フェスティバル」、9月末静岡県磐田市福田町で「クリエイティブ2021バザー」に新潟大学生を中心に参加
・キークワン寺に洗濯機を送ることを目的に、7月30日長岡市社会福祉センターで「ベトナムフェスティバル」を開催。長岡技術科学大学ベトナム留学生12名を巻き込み開催した同イベントは、目標の50名を大きく上回る100名近い参加があった。
必要によりその都度、運営委員会にはかり承認をいた上で積極的に取り組む。特別事業の実行委員は、その都度選出。



(第2部)フリートーク『歩んできたNVC歩んでいくNVC』

  日頃感じていることを気軽に話してもらって会員相互のより深い理解を共有しようということでフリートークを行いました。活動報告や活動計画には載りにくい気持ちのことについての議論〜気持ち合せ〜の場が少ないと考えた運営委員会の仕掛けでした。フリートークはあくまでフリートークで、参加者の誰もがメモも取っていませんでした。そこで進行を担当したものが記憶を元に書けということになり、思い出しながら書くことになりました。

  総会はやや参加者が少なくさびしい感じがしましたが、フリートークにはちょうど良い規模でした。やはりNVCには話したい人が沢山いるようで、様々な意見が出ました。

<活動と会計処理のあり方について>
○全体の会計規模を大きく見せるためなのか、スタディツアー参加費を一旦収入に入れて同額を支出しているが、これは意味があるのか。NVCの労力が使われているのにツアーでは収益が生まれていない。手数料とかバックリベートとかを利用して収益を生む仕組みを作ってはどうか。
○NPOは収益事業を行えば課税される。NVCにとってはあまり良くない。それより参加者にいろいろな場で感じたことを伝えてもらうことの方が大切なのではと思う。
○バックマージンはダメ。もしその余裕があれば、その分安くして参加者の負担を減らす方が良い。
○ツアー参加者に何らかの形で会員になってもらい会費収入を増やす方法を考えた方が良い。
○振込手数料を有料化して経費を減らした方が良い。

<小学校建設について>
○NVCが建設した小学校の近くに世界銀行の援助で新しい学校を建てたため、NVCが建設した小学校を子どもたちが利用しなくなっている。条件が変わったのか、分かっていたがとりあえずNVCを利用したのかなどを調べる必要がある。
○カウンターパートナーとの関係は大切にして、信頼の心で調査すべき。

<運営委員会>
○VMPの経験から言うと、出された提案をつぶさないで育ててくれる。
○参加する人が特定されてきている。
○運営委員会はすぐにやってくれる人に頼まざるを得ない。皆さんが出てきてほしい。
○インターネットやメールを使ってプロジェクト提案をして、やりたいかどうか問いかけたり、ちょっとNVCを応援してほしいなどを訴えては。

<会員の活性化>
○会員であるメリットは何かを考えている。会費を払っているのは支えたいから。会費は寄附。
○とにかく会員の活性化。

<その他>
○会員になって5年以上、10年未満。今感じていることは、@事務的仕事は社会に出て役に立つ、A温かい気持ち+さめた頭が必要、B国際社会にはいろんな人がいる(これは国内でも一緒)、などです。
○NVCは人づくりの仕掛けの現場です。
……などの意見が出ました。
 より多くの会員に支えられ、たくさんの楽しい活動をより広い地域・国々でやりたいという思いは会員共通のものだと思います。これまで作ってきた10年がこれからのNVC10年の土台です。自信を持って歩める力はこの10年で十分に培われたと感じられるフリートークでした。

 


ご挨拶
   
NVC代表 多賀秀敏

  そもそもNVCには、最初の数年間、代表も、副代表も、事務局長もいませんでした。世の中にありがちな形式だけ整っていて実体がなく、著名な方を会長に戴いて、年に一回総会をやって終わり、仕事は公的機関からの出向組がすべてやっていたという何のために作ったのかわからない組織とは違って、代表がいなくとも、事務所がなくとも、形式など整っていなくとも、仕事の出来る組織をめざしたのです。当初の約5年間は、申請書類などは、愚生が代表のような顔をして書きました。経理や会員管理などの事務は、岡綾子さんがきっちりやってくれました。事務局は、新潟大学法学部の私の研究室の住所・電話番号を書き入れました。やれない部分はやらないという主義とそれでも組織は動くという理想論でなりたっていたのです。

  成嶋先生を中心に作った規約では、代表も、事務局長もおくことになっています。そこで、不要に胡散臭い目で見られない組織に衣替えするために正式に代表がおかれました。このとき暗黙の了解は、代表は2期2年で交替という考え方です。よくこうした組織は、最初に作った中心人物が代表になって、その人が死ぬまで努めるというものがあります。そうはなりたくありませんでした。考え方も行動もその人一代になってしまいます。

  初代代表は、袖山さん、事務局長は大竹さんが引き受けてくれました。お二人の代に、NVCは、JVCラオス支援団体から脱皮して、一歩階段を昇る成長を見ました。その後に続く大きな一歩で、これがなければ今日のNVCはありません。2期2年おつとめいただいて、代表は高橋さん、事務局長は西村さんに代わりました。ここでも自前のプロジェクトをもつなど一段階段を上がりました。西村さんが県会議員に立候補したために、急遽事務局長を谷口さんにお引き受けいただきました。また、NPO法人として登記するために、代表の変更などがあると、余りにも煩些になるために、無理を承知で、例外的に、高橋・谷口コンビに続投をお願いしました。そして、さらに事業拡大がはかられたことは皆さんよくご存じのことと思います。おふたりは、献身的に時間を割き、働いて下さいました。そこで、そこでつぎの方は誰かという議論になり、ある会員に白羽の矢を立てました。お話をもってゆくと、責任感ある方で、もう一年の猶予をという理由に納得するものがありました。したがって、前代表は去る、つぎと目した方は、間に合わないという状況におちいりました。NPO法人に登録している以上誰か代表として名前を挙げなければならないという致し方ない理由で、愚生が、本音は、代表代行代理の登場という気持ちでお引き受けすることになりました。空気のような存在としての代表です。ゆくゆくは、複数立候補で、投票で総会が選出するという形も取れるかと思われます。

  一言申し上げなければならないことがあります。

  50万都市では考えられない組織力と膨大な人々の参加によって支えられている国内事業。その国内事業に支えられている国際事業。この二つを見ると10年余りを経て、NVCのこんにちは会員の皆様がお考えになっている以上に素晴らしいものだという点です。第一に、国際事業のメニュウの多彩さは世界に誇れるものです。JVCという日本のNGOの海外事業を支援するラオス事業、現地のカウンターパートと協同して行うベトナム事業、日本政府の機関、現地政府の機関をボランティアとして支えるマダガスカル事業、現地にNVCバングラデシュを創設して一心同体として行うバングラデシュ事業。現在考えうるNGOの事業のタイプをすべてをもった段階にあるといえます。今後これ以上の展開を望むならば、組織面では、現地常駐体制、他国のNGOとの協力事業、分野面では、緊急支援・開発からアドボカシーへなどしか考えられません。

  ここから、この地球でまだ修正可能な現実に対する挑戦という壮大な社会実験がこのNVCを通じて行われるのだということです。それに会員の皆様、協力者の皆様は参加されています。地球の現実は大きくて一人の力ではどうしようもないという考え方は大人の考え方で分別があるでしょう。個人の力で微力でも修正可能だという考え方は、大人の見識です。現代は、見識こそ問われるのです。それを共有していることを誇りに思います。

  第二に、地方が国際社会の主役になる日は間近であると推測されます。この新潟では「そんなことが現実になっても今まで通りのコネ社会を自分はうまく泳いで渡れる」というのが多数のコンセンサスに近いと想像しています。それはそれでいいでしょう。しかし、世界は猶予をくれません。だからといってNVCは、当面市民運動にはなりません。市民運動、住民運動、市民活動、住民活動はそれぞれ似て非なるものです。NVCは、市民活動をめざします。悪いと思われることを批判するのに最大のエネルギーを傾ける組織にはなりません。NVCは、そんな議論をしり目に、よいと思われることをどんどん実行してしまいます。このことは、ベトナムの奨学金プロジェクトや、佐藤明夫先生のお手紙から学びました。ご母堂が、200万円も寄贈下さったにもかかわらず「私どものわがままをご努力の末実現して下さってありがとうございます」というのがお手紙の内容だったのです。この精神で行こうと思います。ベトナムの腐りきった奨学金行政を批判するのはたやすいことです。それをするかわりに理想的な奨学金配分はどうあるべきかを淡々と行動で示していく道をNVCは選ぼうと思います。全体の活動をこの精神で、要求や批判一点張りではなく、住民運動ではなく、住民活動ではなく、市民運動ではなく、市民活動を王道として進もうと思います。

  第三に、人材の育成です。これほど新潟の宝物のような人びとが集う組織もめずらしいと思います。こんな民間の組織で、たとえば、タイ語、中国語、ベンガル語、英語等々にお金を取っても充分使える「翻訳家・通訳」が揃っているといったら驚き以外のなにものでもありません。逆に、新潟方言の日本語以外は片言しかしゃべらずに、先遣隊として、今やNVCの「専門家」として新しいプロジェクトの見定めに行く人びとがいるといったら、これは先の驚きを通り越すものがあります。人材です。NVCは、会費からできあがっているのではないのです。NVCは、寄付金から成り立っているのではないのです。NVCは、人で成り立っているのです。だからこそ、毎年、無一文のバザーが、300万円を超える収入を生むのです。人がいなければこのようなことは夢のまた夢です。このお金が先に言ったように多くの人びとの智恵と見識を経て、地球の現実を修正することに使われていきます。人こそ命。これがNVCです。今回は、主要な役員は、暫定的な改編に留まっていますが、将来は、人こそ命を生かすために、若い人々をどんどん責任ある地位につけて、失敗をしてもらおうと思っています。失敗から見識を身につけてもらえれば最高です。失敗を恐れて、人のあとからついて行くだけの地域では情けない。見識に基づいて、人びとの先頭を行く組織であり続けたいと思います。

  小さいながらもフル装備のNGOに参加しているという誇り、淡々とよいと思われる活動をやり続ける精神、人材の育成を常に心がける組織。この三大方針で一年間運営していこうと考えております。会員の皆様、関係者の皆様、くれぐれもよろしくご協力をお願いいたします。最後に、高橋さん、谷口さんに心からこの数年間のご苦労の御礼を申し述べます。


副代表(前代表) 高橋節子

  4年前、NVC代表をと言われた時、社会的訓練や事務能力の不足を自覚していた私は「とんでもない」の一言でお断りしたのですが、「代表は何もしなくていいの」の甘い言葉にそれではということになってしまいました。
  私が引き受けることにより代表って誰でもできるという証になるし、2年交替の伝統も作れると思ったのです。
2年交替の方はNPO法人格申請の時期と重なり、代表が変わるのは面倒だからもう2年ということになりました。
  私なりに心がけたことは公開と公正でした。何事も運営委員会に諮って決める、情報は広く正確に伝えたいと考えたのですが達成できたかどうかは心許ない限りです。  
代表が非力なら自分達でと活躍して下さった会員の皆様、事務局長としてフル活動して下さった西村さん谷口さんそして超ご多忙な中を後を引き受けて下さった多賀先生に深く感謝致します。
  及ばずながら又国際担当の副代表を引き受けてしまいました。前任者の果たされた仕事の量と質の高さを考えると私に真似のできることではありませんが、幸いベトナムには福田さんが、バングラデシュ担当には藤崎さん、渡邊さんという強力メンバ−がいらっしゃるので私なりに努力したいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。


私とNVC 事務局長 嶋田真千代

  新潟国際ボランティアセンター=NVC、ここが私の裏の仕事場です。
  表の仕事場と違って、毎日の勤務は無く、毎月第2・4の月曜日に夕方3時間位出勤するだけです。
上司も部下もいない、いたって気楽な所です。メンバーも老若男女さまざまで、私のような50歳を過ぎた物知らずの女には先輩たちから種々なる知恵袋を分けていただき、若い人達からはエネルギーをもらい、時にはメンバーと海外にも勉強に出かけ、それはそれは楽しく、日々の生活にもメリハリのある仕事です。
  このNVCにはメンバーが230人おりますがなかなか全員が顔を揃える機会はありません。是非メンバーである皆さん1人1人にお会いしたいのです。そしていろいろな事を話合い知恵と力を貸して頂きたいのです。
  NVCが魅力あるNVCであり続ける為には全員の参加が不可欠です。
  広い会場で230人のメンバー全員が集まってNVCの今後について話し合ったら、世界を動かす力も沸いてくるのではないでしょうか。そんな事が実現したら人気の小泉総理も脱帽ですね!
  とにかく沢山の人達が参加するNVCこそ、これからのNVCです。1人でも多くの人達が参加したくなるようなNVCを目指して皆さんと共に前進したいと思っております。
ご協力をお願いします。


副代表 三浦 真

  「え?この仕事、私がするのですか」「こんな大変な仕事だとは思わなかった」
  役員の事務引継のとき、こんな声が聞えてきました。事前に詳しいことを聞いていない事が、良く分かったのです。「根回し」という古い手法を使わないで役員を選ぶのは、いかにもNVCらしいな、と思いました。
  私は長年、アドバイザーをしてきました。でも、名ばかりで、お役に立っていませんでした。副代表に指名されたのは、光栄ですが、内心、後ろめたさもあるのです。
  NVCは、地球に住む人間として、自分に出来ることをしよう、と考えている個人の集まりだと思います。それなら「自分の能力の範囲の仕事をしよう」と、自分に言い聞かせて副代表をお引き受けしました。
  NVCの協力を待っている人は、地球上にたくさんいます。そのための活動を「どう進めるか」には若い人の斬新な発想が必要です。私は、そのお手伝いをしたい、と思います。


就任のあいさつ 副代表 谷田 英

  先日NVCの事務所に新発田市の猿橋中学校一年生男女6名が訪ねて来た。訪問の目的は総合学習の中で国際ボランティアということに興味をもって来たとのこと。NVCのやっている活動やアジアのさまざまな国の実態を聞き、また初めて耳にするような言葉を聞いてびっくりしていた。「まだ一年生だけれど高校生や大学生や社会人になっても今のような事に興味をもち続けられる?」と反対に聞いてみた。一同口をそろえて「はい。やってみたいです」とはっきり答えてくれた。
  私もNVCってなんだろうと思いつつベトナムを訪れた。この目でベトナムの現状を見てカルチャーショックを覚えた事が思い出される。新潟に帰ったら自分は何をすればよいのか、他人に何を話していけばよいのかが理解できた。あれから3年経ったが、今回国内事業の副代表として気持ちを新たにして時代にこたえるNVCをささえていきたいと思う。


前事務局長 谷口 良

  NVCがなければ出会うことのなかった人々が、エアコンの切れた事務所で真剣に話し合いを続けている。夏はムンムンとする中、冬は深々と冷えてくる中で、それでもやめようとはしない。それは一体何なのか。今遭遇している地球上のある地点のほってはおけない状況を何とかしたいという一点のためである。それをしないからといって、誰に咎められることのないことをやっぱりしたいという人々が集まって創り出すエネルギーは、さわやかで壮大だ。親戚でもない、仕事上の付き合いでもない、近所の人でもない、何のしがらみもない人々がNVCに自分の生き方を重ね合わせて出会い、結び付き、力を生み出す。そこから放出されるエネルギーが未来に向けて方向性を持ったとき、信じられない成果が生まれる。バザー然り、ベトナム未来プロジェクト然り。バングラデシュも始まって、NVCは次々とこの体験を積み上げてきた。
  2年と半年、西村さんの後を継いで及ばずながらこの体験を諸にさせていただいたことを心からありがたく思っている。


退任のご挨拶 前副代表 野水和行

  国内事業担当副代表をおおせつかり、皆様のご協力をいただきながら無事その任を終えることができましたことを厚くお礼申し上げます。
  任期中の主な仕事は、「NPO登録」「NVC愛のかけ橋バザー」「地球を知る講座」「特別事業」を成功させることでした。NPO登録は、担当者の全面的な支援で無事加盟登録を済ませました。バザーは、どん底の不況社会で3百万円を超える成果を挙げることができ大成功でした。地球を知る講座は、担当スタッフから計画いただき、その都度素晴らしい講師をお招きし内容の濃いお話をいただいけました。また、当初計画に無かった新潟アジア文化祭2000、新潟市民地球フェスティバル、クリエイティブ2021バザー(静岡県)等では、新潟大学生を中心に計画を進め、ベトナムフェスティバルは、会員の自主的計画を地元の人やベトナム留学生を巻き込み実行していただいたことなど大変良かった思っています。
  今年度からNVCを支える国内事業担当を豊富な活動経験をお持ちの谷田さんに引き継ぎ、監査を担当することになりました。今後も1会員として頑張りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。



New Faces
 新人スタッフを紹介します。皆さん応援して下さい。


峯村 康明(ホームページ作成)

  総会の資料にもホームページ作成に関しての文章を少し書かせて頂きましたが、私は昨年(2000年)の愛のかけ橋バザーの一ヶ月ほど前からホームページの作成に関わらせて頂いています。最近はなるべく更新を頻繁にするように心がけており、先日やっと「カウンター」を設置し、「更新記録」、「掲示板」、「What's New?」のページを新たに開設しました。「What's New?」に関しては一ヶ月に一回くらいは更新する予定ですし、現在すでにあるページの構成にも今後手を加える予定です。どんどん新情報への更新、またさかのぼっての情報の追加もしていきますので、楽しみにしていて下さい。(すでに書いた通りカウンターを設置してどのくらいの人が開いてくれているのか分かるようになりました。このためにちょっと肩を落としたりもしてます。つまり、開いている人がとても少ない…。たくさんの人がホームページを開いてくれることを期待しています。)
  しかし、このホームページはもちろん一人で作っているわけではなく、多くの方との協力のして作成しております。特に今現在利用しているページでは広告が画面上に表示されてしまうので、それについて瀧澤会員がいろいろと調べて下さったり、北村会員や西村会員が画像を送ってくれたり、多賀教授や金子会員から資料を頂いたり、もととなるものは馬場会員が用意して下さいました。私はこうして手元に頂いたものを組み立ててホームページに取り込む作業をいましたが、これからは山際会員とともにもっと積極的な情報発信をしていくつもりです。
  現状は以上の通りです。みなさんのホームページに対する要望や意見がありましたらなるべく希望に添えるように努力するつもりですので、メールでも掲示板でも結構ですので、連絡を頂けましたら幸いです。
E-mail:miney@pastel.ocn.ne.jp

清野 玲子(会員管理)

  この度、運営委員として、会員管理をさせていただくことになりました。
実をいうと、過去に、運営委員になっていたにもかかわらず、なかなか参加できなかったため、関わりが持てずにいた事がありましたので、今回は繰り返さぬよう、積極的に関わっていきたいと思っています。
  会員管理は、皆さんの元へNVCの最新情報が行くように、住所等きちんと把握しておくことが求められます。もし、最近、住所を変えたとか、今後、住所が変わる予定があるという方は、ぜひともお知らせください。

渡邉 順美(緊急事業)

  はじめまして。渡邉順美(わたなべなおみ)です。今年度、緊急事業を担当させていただくことになりました。昨年、ほんの少しバングラデシュプロジェクトのお手伝いをしましたが、のめしこきが災いして、中途半端な活動しかできず、うしろめたい気持ちで一杯でした。ですから、今年度は褌を引き締め、世界各地で天変地異が起きぬよう祈りつつも、情報収集を怠らないようにしたいと思います。また、必要な場合に、先方と正確に意思疎通ができるよう、まずは手持ちの「インド仕込み英語」と忘却の彼方に行ってしまったベンガル語の鍛錬に努めます。椅子運びやダンボール運びなどの力仕事、コピー、製本といった事務作業も好きです。ゴキブリのように早く歩くこともできますし、カレーを手で食べることもできます。少ないご飯でたくさん働く、少ないお酒ですぐ酔っ払う燃費の良い人間です。今年1年楽しみながら参加していきたいと思います。よろしくお願い致します。

岡 美恵子(経理)

  六年間担当された嶋田真千代さんから本年度会計担当を引き継ぐことになりました。宜しくお願いします。
  NVCには発足当時から妹が深く関わっていたため、やじうま型ボランティアとして、時折その活動に参加してきましたが、二年前正式に会員となりました。従いまして会員生活はまだ浅く、活動内容の詳細な知識もないまま、軽い気持ちで会計担当を引き受けたため、後日活動報告書を見て、改めて責任の重大さを痛感しています。
  ところでNVCは、一過性のものではなく、継続的な活動を期待されています。その期待に応えるためには、会費、寄付金等集められた大切なお金を、無駄なく、効果的にプロジェクトに反映させていくことが必要だと思いますので、皆さんのご指導、ご協力をお願いします。
  そこで初仕事。NVCでは一年を通して会費を受け付けております。会費納入を失念しておられる方、大丈夫です。ずっとお待ちしております。
  一年間よろしくお願いします。

町田 結子(新会員・新潟大学4年)

  私がNVCの活動に参加し始めてからまだ3ヶ月しか経っていませんが、この3ヶ月間だけで、本当に色々なことを学ばせていただきました。国際協力に興味を持ち、今までサークル等で関連の研究を行ってきたのですが、実際NVCの活動に参加させていただくことで、何かとても新鮮な感情を得られたような気がします。
  年齢やキャリアなど関係ない、ただ「力になりたい」という共通の想いだけでつながれた前向きな姿勢を持った人々の集まり。私がNVCを形容するなら、まさにこんな感じです。外から見ただけではわらない、すてきな魅力がNVCにはたくさんありました!
  まだ走り始めたばかりですが、これから皆さんと一緒に色んなことにチャレンジしていきたいです。よろしくお願いします☆

編集後記を兼ねて 江花 和郎(総務)

  突然運営委員を仰せつかりました。入会は1999年12月です。ベトナム未来プロジェクトが縁です。それ以外のNVCの事業・活動についてはほとんど知りません。にもかかわらず「かけ橋」第17号を編集・発行してもらえないかとの「お願い」の電話に無謀にも安請け合いしてしまいました。(プロの編集者・金子さんが海外研修中なので今回に限り)
後でよくよくお話を伺ってみると、金子さんは編集、割付、見出し、原稿入力、写真まですべて原稿を完成させて印刷屋さんはただ輪転機を回すだけだったのだそうで、これは大変と後悔しましたが、真面目な関洋介君に応援をお願いしてともかく作業に着手しました。
  このような機関紙の編集では、通常はまず原稿集めに苦労します。ページを埋めるのに四苦八苦するものです。ところが、活動報告を掲載したいという話が数件先方から舞い込むし、こちらから依頼した原稿も短期間でちゃんと書いて下さる。改めてNVCのパワーを感じました。
  しかし困ったのは、「かけ橋」の位置付けがよく分かっていないことと、NVC事業活動の全体のバランスを計りながら掲載内容を決めて編集すべきなのに、私にはそれができないことです。もちろん運営委員会で相談しながら編集するのですが、個々のパワーの魅力に私自身が引きずり込まれてしまいました。編集にご不満もおありでしょうが上記のような事情で今回はご勘弁下さい。
  なお私は総務担当の運営委員ですので、嶋田事務局長の下で見習からやらせていただきます。

お知らせ
掲載情報を募集します!
かけ橋を読者相互の情報共有の場として活用するため、掲載情報を大々的に募集します!
国際交流やNPO全般について耳寄りな情報がございましたら、どしどしNVC事務局までお寄せ下さい。

●寄稿される場合、文字数は問いませんが紙面の都合で調整させてもらうことがあります。
●次回「かけはし18号」は、愛のかけ橋バザー終了後の11月発行予定です。掲載情報は10月末までにお送り下さい。  


NVC2001年度事業計画図(省略)


特別報告
バングラデシュの地下水ヒ素汚染問題


NVC運営委員 藤崎千代子

1 はじめに

 NVC Bangladeshに対する私たちの要請は、Grameen銀行のような少額ローン体制を組織して、Chandpur県South Balia村の50世帯の母子家庭を自立させることである。その趣旨はカウンターパートのNVC Bangladeshにかねてから伝えていた。

2001年度の事業の見積もりを依頼したところ、500uの土地に、床面積200u、3階建ての建物を建て、1階は乳牛10頭を飼育するスペース、2階は手工芸刺繍研修センター、3階はコンピューター訓練センターにしたいという、総額$US 30,896を見積もってきた。予算が許すならば、井戸水のヒ素汚染対策をお願いしたい。Canadian Bangladesh Filterの製品は1基につき保護建屋つきで5000タカ(1タカ=2.2円)かかる、と。

私たちは戸惑った。まだ電気が通じていない地域にコンピューター訓練センターを作りたいという。バングラデシュ政府が自国の将来をIT革命にかけていること、国民の栄養向上のため、鶏や乳牛の飼育を推奨しており、それが人々の生活費を稼ぎだす手段になること、手の込んだ手工芸品が私たちの周辺に氾濫していることを知らないわけでない。
だが、これは我々の初期の目的を逸脱している。対象はだれなのか?その上、彼らの「見積もり」が妥当かどうか判断すべき資料がない。South Balia村の井戸は政府に封印されて、住民は池や川の水を消毒しないで飲んでいる。ヒ素を含む井戸水を長年飲み続けた地域では、皮膚がん、肝臓ガン等が多発している。こんな状況で、建物を優先順位1位に上げていいものだろうか?

バングラデシュを訪問した6人がバングラデシュ・プロジェクト委員になり、多賀先生、高橋さん、大竹さん、渡邊さん、藤崎が検討して、2001年度は、継続事業として教育プロジェクトを、新規事業として安全な飲料水確保を援助することに決定した。

多賀先生がCanadian Bangladesh Filterの価格が現地の他の物価に比して高すぎるという疑念を表明されたのをうけて、現状を知るために、インターネットで探索した。
ヒ素汚染問題の基礎知識を得る過程で、アジアヒ素ネットワーク(AAN)の活動記録、新潟大学、宮崎大学、島根大学の応用地質学グループが1997年に現地調査をした時の研究成果に出会い、中国の新疆ウイグル自治区、内蒙古自治区、山西省、台湾の嘉南平原(台湾南西海岸)、蘭陽盆地、ガンジスデルタ(インド、バングラデシュ)が今、問題になっていることを知った。飲料水がヒ素汚染するこれらの地域に共通の地理的条件ないし背景は、火山帯、乾燥地帯、内陸流域、河口デルタ、かつて海だった地域、深井戸、農業および鉱山・精錬業地帯等に集約されているという。バングラデシュ特有の問題ではないのだ。

2 バングラデシュにおけるヒ素汚染

 この章は、1980年以来、世界各国のヒ素中毒の集団発生事例を診て回っているAANメンバー堀田宣之医師の報告の一部を要約したものである。

 バングラデシュの人々は独立時の1971年まで、河や沼などの地表水を飲用していた。しかし消化器伝染病が多発したため、WHOやユニセフの援助で井戸が掘られ、井戸水を飲用するようになった。現在、それらの井戸にヒ素汚染問題が起きているのだ。

 この国の地下水のヒ素汚染の原因は2つある。第一はここ20年間の農業灌漑用の地下水揚水による地下水位の低下。第二はインド側の責任である。ダッカにある水開発省水文地質学研究所の調査によると、1974年にガンジス河に建設したファラッカダムが、乾季にガンジス河の水をすべて支流のフグリ河に送水するため、ダムから200km位までのバングラデシュ側のガンジス河本流は、乾季にはほとんど「断流」に近い状態になる。この影響で1975〜1994年までの18年間で地下水位が約8フィート(約240cm)低下した。インド側のフグリ河への送水は、乾季にもベンガル湾からフグリ河岸のカルカッタ港まで船舶を航行させるためである。ファラッカダムによるガンジス河の遮断は地下水位だけでなく、ガンジス河の水位低下をも招くため、海水が逆流して、下流域ではChandpur付近まで毎年莫大な塩害が起こっている。

バングラデシュのデルタ地帯の各地から、地下水のヒ素汚染と中毒患者の発生が確認されたのは、1993年以降である。1996〜1997年のインド・バングラデシュの合同調査によると、Younger Deltaic Depositionという沈殿層が広がるバングラデシュの34地区(人口5千万人)のうち、28地区の地下水の38%から0.05mg/L以上のヒ素が検出された(ちなみにWHOの安全基準は0.01mg/Lだが、バングラデシュではWHOの旧基準0.05mg/Lを用いている)。また住民検診をおこなった20地区のうち、18地区から889人の中毒患者が確認されたと堀田氏は指摘している。地下水位の低下がなぜ、地下水のヒ素汚染をもたらすのか、その化学的機序は分かっていない。今後解明されるべき課題である。

3 NVC Bangladeshの今後の仕事

AANの会員として宮崎県土呂久のヒ素鉱毒裁判闘争を闘い、現在はJICAの専門員として活躍しておられる川原一之氏に、South Balia村の井戸水ヒ素汚染措置を援助したいが、具体的な方法ご教授願いたい、とメールを送った。彼からNVCの知りたいことすべてを網羅した返事がとどいた。それを要約する。

 『Chandpur県は、ヒ素汚染のひどい地域。South Balia村の井戸水のヒ素汚染濃度も高いだろう。現地の井戸水のヒ素を検出するにはフィールドキットと呼ぶ簡易ヒ素分析装置を使う。100回測定できる試薬入りで、1000タカ(2200円)くらいである。簡単なトレーニングですぐ使えるようになる。AANダッカ事務所に来てくれれば、AANメンバーのバングラデシュ人ドクターまたは化学者が指導します。

第一の対策は、飲める水と飲めない水を分けること。フィールドキットで、村の全井戸を調べてヒ素汚染マップを作り、その結果をもとに、基準値(0.05mg/L)を超えた井戸は飲用にせず、それ以下の井戸を飲用にするように村人に伝える。ヒ素濃度は変動するので、年に何回か測定するのが望ましい。

飲料水の水源は3つある。@雨水(雨季)、A池や川の水(乾季)、B地下水(ダグウエル=円形の浅い井戸、ふつうの井戸、深井戸)。

@雨季にはトタン屋根に樋をつけて落ちてくるのを壷に受け、貯めて飲むのだが、バングラデシュ人には雨水飲用の習慣がないため、定着するまで時間がかかる。

A乾季には池や川の水を使う。池の水は基本的にはヒ素は含まれていないが、バクテリアが含まれている。それを除去するのが、ポンド・サンド・フィルター(PSF)という装置である。AANが開発したPSFは150世帯用15万タカ、80世帯用10万タカである。砂利層で濁度をとり、砂層でバクテリアを除く。驚くほど澄んだ水が出てくる。

これまでにバングラデシュ西部に4基建設(トヨタ財団の助成金)し、最近AAN宮崎が「友好の水」運動を始めた。20万円の募金によって、バングラデシュのヒ素汚染村にPSFを贈ろうという運動で、すでに3基分(これから着工予定)が集まっている。

B*ダグウエルは、ヒ素は少ないが、地表水が浸透するので、バクテリア汚染が懸念される。現在、サンド・フィルターをつけたAAN型ダグウエルを試作中である。

*普通の井戸は、深さ30メートルくらいから取水する。これにはヒ素が含まれている。ヒ素除去装置をつけることで、ヒ素を含まない水を作ることができる。日本を含む先進国では先端技術によるヒ素除去方法が開発されており、これらの国々のヒ素除去装置の売り込み合戦が始まっている。しかし、AANはヒ素除去を勧めていない。薬品を使うとその残留性の問題が生まれるからである。先進国の製品は、高価なうえに故障すると修理ができず、部品の取替えもできない。またJICAの実験結果から、水質により効果が変化することがわかっている。

*深さ200mまで掘って取水すれば、まずヒ素は含まれない。深井戸は有力な代替水源だが、深層地下水を使い出した結果、きれいだった水まで汚染してしまう恐れがある。

バングラデシュの平原は一見同じに見えるが、地域によって地質条件がかなり異なるので、上述の代替水源は、組み合わせを考えながら、村ごとに対策を考えていく必要がある。JICAは西南部のクルナ州10県をパイロット地点として選んだので、Chandpur県が活動範囲から外れているため、フィールドキットの使い方の指導と地図作りはお手伝いできるが、それ以上の協力はどこまでできるか、即答できかねる状態である。』

以上が川原氏のメールの要約である。これを読み、私は第一段階としてJICAの指導により進めるのが最善だと思い、Moshi氏に川原氏の助言をうけるように勧めた。彼は川原氏に会い、フィールドキットを入手するため、NIPSON(保健省・予防社会医学研究所;AANのカウンターパート)に行くと言っていたそうだが、今のところ、ホルタル(野党連合のストライキ)、彼の母親の病気、外国出張と続き、まだSouth Balia村のヒ素汚染地図づくりに着手していないようである。もうすぐ始めると思う。私見であるが、メグナ河の岸辺の村South BaliaにはPSFが適当ではないかと思う。ともかく一日も早く、安心して飲める水を、かの村の人々に贈りたい。

*謝辞;本稿をまとめるにあたり、JICA専門員の川原一之氏、新潟大学理学部助教授久保田喜裕氏にご教示をいただいた。厚くお礼申し上げる。

*文献;地学団体研究会『アジアヒ素汚染問題を考える』(1997,11)



米国NPO研修報告
                 関 洋介


  オフィスには音楽がかかり、皆パソコンと向き合いながらそれぞれに仕事をこなしている。午前中は会議があった。10時に出勤した人もいれば5時に帰宅した人もいた。研修中のある一日の様子である。

  今年の2月から3月にかけてアメリカのNPO( 非営利組織)でインターンを経験した。僕はJUCEE(日米コミュニティ・エクスチェンジ*)のプログラムに参加し、カリフォルニア州サンフランシスコ(以下SF)市内のJustAct(ジャストアクト*)という団体に受け入れて頂いた。同団体は若い世代が生涯、社会的正義のために活動するようになることを目的としているため、スタッフは皆20〜30歳代と若い。また、南米やアジア、アフリカ出身のスタッフも多く、SFの状況をよく表している。また、SFはその人種的多様さ、貧富の差かなどから構造的な差別の問題を抱えている。例えば、州内の停電事件も、被害を被ったのは低所得者である。そういったものに対して、方法はデモから政策提言まで多様であるが、NPOとにかくあらゆる場面で出てくる。

  その中で、JustActも有色人種、低所得の若者に特に焦点を当てつつ、海外ボランティアプログラムやワークショップなどを行っている。僕は主に夏に行われる「バイクエイド」というイベントの広報活動に携わっていたので色々な人に会ういことができたが、いつも驚いていたのが人々の意識の高さである。NPO関係の人は勿論のこと、「不良」と冠されそうな若者もワークショップを展開している。「小学校で人種差別をうけていた」というアジア系のスタッフ然り、多くの人は社会問題を実感しているからこそ、あれだけ積極的な活動ができるのだろう、と僕は想像した。

  しかしそれでは、白人で低所得者ではない人は、差別などをうけているわけではないからモチベーションが低いのであろうか。ある女性スタッフに聞いてみた。答えは「女性差別という問題から人種差別に広がったということもあるけど、それよりも、世界にこんなに問題があるのにそれを無視して楽しく生きていける?」だった。彼女は「そこに山があるから」山に登るのである。NVCもそんな風に活動しているのかもしれない。

  「JustActでずっと働きたいと思っている?愛着はどのくらいあるの?」とあるスタッフにこんな質問をしたことがある。返ってきた答えは「そうね、愛着はあるけど別の団体に移ることも十分考えられる。JustActにいたい、というよりSocial justice(社会的正義)のための活動にずっと携わっていたいという想いが強いわね」であった。日米の「職場」に関する文化的違いというものはあるにしろ、この考えは衝撃的であった。NVCのような日本の団体においても、転勤や就職及び進学などで人が離れ別の団体に移るということは起こりうることで、それは団体にとって「損失」とさえ受け止められることもある。しかし、彼女は「同じものを目指して活動しているのだし、ネットワークがあるから繋がっていられる」と言うのである。他団体とのネットワークが緊密であるからこその考え方なのであろう。

  多くの人が長くNVCに関われば、それは喜ばしいことであるしNVCにとっても有益である。しかし、もし別の団体に移ったとしても、「地球市民社会の形成」や「地域発展」への貢献という点ではどの団体にいても同じ、という言い方もできる。自分の住む場所などが変わってもどこか活動する場所が他にあり、NVC出身者がそこで活躍している。これはNVCにとって喜ばしいことであるし、NVCの「人材育成」面への貢献を測るいい指標になる、そんな風に思った。

  ここまで僕が触れたのは「動機」に関することであったが、他にも様々な波紋が僕の中で広がっている。ここで全てを綴ることはできないが、今回の研修ではアメリカからだけでなく同行した他の参加者、日本各地のNPO関係者からも多くを学ぶことができ、今後の自分の人生の道標となることを確信している

日米コミュニティ・エクスチェンジ(www.jucee.org)
*Youth Action for Global Justice(www.justact.org)


マダガスカル国植林ボランティア
                        嶋田 正義


  横っ跳びザルや童話でおなじみのアイアイ、星の王子様の物語に出てくるバオバブの木で知られているこの国は、現在環境破壊の波に襲われており、日本国際協力事業団(JICA)が、さまざまなプロジェクトを開始し世界でもきわめて特異な生態系の復活を目指しています。

  そのプロジェクトの一つ、土壌浸食防止植林ボランティアに昨年12月11日〜20日までの10日間参加しました。

  今回の活動場所は首都アンタナナリボから150km位北東にあるマダガスカル最大の湖、アラオトラ湖周辺です。この地域は国内産米の約2割を生産するマダガスカル最大の穀倉地帯ですが、近年河川上流域での土壌浸食が激しく土砂流出によりアラオトラ湖の表面積はこの数十年で1/3になったと言われています。又用水路に土砂堆積がおこり、主食である稲作にも支障をきたしています。

  これまでに世界銀行やフランス政府が浚渫作業を行ってきましたが、すぐに土砂堆積してしまい焼け石に水の状態になっているのです。その原因の一つに、貧しさ故土地を持たない人々が国有林の木を勝手に切り、炭を焼き、そして道端で安く売って生活の糧にしていると言う事実があるからです。

  木を切った後は焼き畑を行い、米・とうもろこし・キャッサバ(さつま芋に似た澱粉質な芋)の順で作物を作り、最後には養分すら残らない土壌となった土も一緒に焼くものですから、その代償として、森林再生がほとんど出来ない状態となるわけです。

  そのせいか首都アンタナナリボからアンバトラザカ市までの約250kmの道のりでさえ各山々はハゲ山となり、いたる所に赤い引っかき傷にも似た爪跡が見られるのです。

  その爪跡の一つが私たちの目指す場所です。アンバトラザカ市から車で1時間位の所ではすさまじいまでの土壌浸食があり、川は土砂の堆積で道路となり、田畑はグランドと間違えるくらいです。このような、今迄に見たことのない土壌浸食に侵食を重ねて出来た落差100m以上にも達する真っ赤な滑落崖の上部を、もうこれ以上雨水による表面侵食から守るため幅50cm、深さ30cmの水路を掘ることが今回の仕事の一つです。鉄分90%、マンガン等10%で空気に触れると酸化して真っ赤に変わる鉄のように固いラトライト土壌も一旦水を含むとグチャグチャになり侵食も早く進みます。(ラトライト土壌:砂岩)

  次は下流への土砂流出を防ぐための土のう積みです。大きな麻袋の中にパンパンになるまで土砂を詰めて運び、積むわけですから大変な重労働です。それでも村人達と一緒に流した汗は、一つの事をやり遂げた満足感で一杯でした。

  残るのは植林作業ですが、この辺りでは僅かな養分で成長可能と言われているユウカリの木を2〜3年前に植林したそうですが、ほとんど全滅状態となっているのです。それは木の選定が誤っていたからだと、JICAの仲村専門員が熱ぽく語ってくれました。そして、最後の切り札として登場したのがハゴロモの木だそうです。このハゴロモの木とは、豆科の植物で根に付く根粒菌によって空気中の窒素を固定して植物体に供給するから養分の少ないラトライト土壌にはうってつけな木だそうです。今年は雨期に入って1ヶ月以上も経過しているのに、雨らしい雨がほとんどほとんど降らないので植林作業は出来ませんでしたが、この魔法のハゴロモの木でマダガスカルの山々が緑一杯になることを希望して私の報告とします。

  なお、マダガスカルの治山森林大臣から新潟県知事宛てに感謝状を頂きましたので、5月9日、県庁で平山知事に手渡しました。


土壌流出を防ぐ麻袋堰堤作りに汗を流す

スタディーツアー報告
               山井 和緒 


  2000年度末を飾るかのように、2001年2月21日から2月28日の期間に第32回(ラオス:ビエンチャンとルアンパバン)と第33回(ベトナム:ホー・チミンシティ)のスタディーツア−が実施されました。
  ベトナムからラオスへの参加者もあり総勢16名のツアー行でした。ここ数年のラオススタディ−ツアーでは、久々の活気あるツアーでした。
  ラオスでは、ビエンチャンでJVCの昨年までの活動の総括とプロジェクト村での視察、村人との交流、そしてルアンパバンでは、現地NGOの施設の見学と交流を行い支援の要請も受けました。
  ベトナムでは、プロジェクト視察、見学と問題点を残しているプロジェクト案件の評価と検証を行い短いながらも、非常に多岐にわたった有意義なツアーだったと思います。
  それを、参加者が帰国してから報告と感想という形で、まとめました。先の3月の「もうひとつのかけはし」で新潟大学生の幸田安希子さんの「スタディーツアーを振り返って」が掲載され、4月の総会参加者にも8人分の報告が別紙で綴じられ配られました。そして今回、この「かけ橋」を送られる、すべてのNVC会員となんらかな形でご覧になられる方達にも、この報告集を読まれて何かを感じ取っていただければと思い、編集の方に無理をいい巻末付録として今回の「かけ橋」に付けさせていただきました。ぜひ御一読下さい。
 


2000年度のNVCバングラデシュ ―会計報告を中心にー
                                     運営委員 渡邊 順美、藤崎千代子


  昨年度、NVCバングラデシュは、NGO登録に予想以上の時間を要し、合意書に盛られた項目をすべて実施することができませんでした。そこで、ここでは、合意書に書かれている予算と照らし合わせ、「何を、どこまで行ったか」を報告します。なお、ここでいう「合意書」とは、NVCバングラデシュが活動を開始する時に、NVC と交わした文書で、活動内容とその予算が書かれています。この合意書が対象とする期間は、1999年7月から2000年6月となっていますが、実際には2000年7月から運用され始めており、2000年度予算とみなしました。
* 2000年度予算として、470,100タカ(詳細は「かけ橋」13号参照)
* 2000年7月17日にUS$ 5,000 送金しましたが、手数料としてUS$15が引かれ,実際にはUS$ 4,985(269,190タカ)が入金されました。

@ 成人50人対する食物(米)、衣類、医薬品の援助として1年分、332,500タカの予算を組みましたが、7月〜12月までに、食物(米)と衣類の援助(配布)のみを行い、支出総額143,606タカ(サリー 338枚 74,950タカ;米 3,765Kg 46,516タカ; ヨード入り塩 6120タカ;Food item 16,020タカ)です。対象者のリストを作成して、対象者だけに配布を行う予定でしたが、いざこれらを配布する段になると対象外の方も現れ、その対応が難しい状態でした。対象者リストと照らし合わせながら配布しているのですが、配布の場で、対象外の方に「なぜ自分がリストからはずれているのか」を納得してもらうのは難しく、この計画は、実施する都度混乱状態になっていたことが報告されています。

A 8歳以下の32人の子供に対する初等教育に係る援助として、137,600タカの予算を組みましたが、7月〜12月までに実際に支出した総額は57,177タカ(文房具―ノートブック、鉛筆、消しゴムなど13,650タカ;栄養補助―ビスケット等33,557タカ;制服とズボン・パンツー9,970タカ)でした。これは、NVCバングラデシュ会員の家の庭で行われている青空学級(補習授業)に通う子供への援助です。因みに、教授している女性への報酬は現在のところ支払っていません。

B 合意書に定められていない事項
 昨年9月に発生した洪水の際の緊急支援としてUS$ 1000(54、000タカ)支出しました。11月16日にMeherpurの被災者180人に、1袋に約300タカに相当する援助物資(乾燥米、糖蜜、粉ミルク、食塩(Or-saline)、飲料水浄化錠剤、被災女性にサリー)を配布しました。

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(a)予算総額:332,500+137,600= 470,100タカ
(b)送金額: 269,190タカ
(c)支出総額:143,606+57,177+54,000=
(@+A+B) 254,783タカ
(d)残高: 269,190−254,783=
(b)−(c) 14,407タカ      
(e)予算残額:470,100−269,190= 200,910タカ
(a)−(b)    (約US$3,721)
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以上が、昨年度の活動の概略です。2001年度予算として、砒素対策など、この合意書に記載されているもの以外に対応しなくてはいけない事項が発生しています。したがって、先日の総会で承認された事項をもとに、至急合意書の内容を修正することが必要です。
昨年度は、何か行動を起こすたびに、問題が発生している状態で、今後もそのような状態が予想されます。しかし、その問題ひとつひとつについて、「なぜそうなったのか」をはっきりさせ、記録に残していくことは大変重要です。幸い、NVCバングラデシュからは、3ヶ月毎に必要経費と活動状況の報告書が提出されることになっていますので、今後は、「うまくいった部分」だけではなく、「うまくいかなかった部分」についても、「なぜそうなったか」を含めて会員の皆さんにご報告していきたいと考えています。

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リレートーク NVC's Human Network

小林伸子さん(前回)からバトンタッチ
矢吹あゆみさん 会員(栃木県大田原市)
先日、「地球村」という環境NGOのセミナーに参加しました。8時間に及ぶセミナーでは、自分のあまりもの無関心さを痛感したのでした。日本がいかに大量で有害なゴミを出し、無駄の多い消費をしているのか、そしてその原因は企業や政府はもとより、無関心な「自分」であること。その無関心を覆すのに一番効果覿面だったのは、「あなたは何のために生きているのですか?」という問いかけでした。その会場で達した答えは「子どもたちに未来を残すため。それは美しい地球を残すこと」でした。子どもたちに未来を?なんかどこかで聞いた事のあるフレーズ。そうです、NVCの根源もこれと同じですよね?ここで私は環境問題や貧困の問題は根本的なところで大きく繋がっている事に気づきました。「当たり前やん」と思う方もいるかもしれませんが、私は目からウロコが落ちる思いでした。NVCの活動にしても、マダガスカルの植林活動とベトナムに学校を建てる活動は、一見個々に独立した、飛躍した言い方をすれば対照的ともとれる活動が、実は「子どもたちに未来を」という同じ目標をもった繋がりのある活動だったんですね。自らの生活を省みるだけではなく、他のNGOというフィルターを通してNVCを見ることが出来たのは今回の大きな収穫でした。私は暫くの間新潟を離れてしまうので、今まで以上に(今までもバザーのお手伝いくらいしか出来ませんでしたが・・・)NVCに出来ることが少なくなってしまいますが、これからの留学生活でも海外という違ったフィルターを通し私なりにNVCと関わっていきたいと思います。

次回は…
新潟県の海外研修での出会いからVMP(キークワン寺洗濯機プロジェクト)等共に貴重な経験を歩んだ大親友の水落春雄君(はるさん)。ベトナム洪水の時、一人で支援に向かった純粋で心やさしい青年です。人への気配りやサポートが上手なはるさんは、VMPのベトナム人留学生にも大人気でした。

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野水和行さん(前回)からバトンタッチ
照光  真さん 会員 (新潟市)

NVC副代表、野水さんからリレーした照光です。新潟大学歯学部歯科麻酔科大学院の1年生です。歯医者に麻酔科なんてあるの?と思われた方もいるかもしれませんが、歯科麻酔科は、手術で全身麻酔をかけたり、麻酔科外来もあり、顎顔面口腔の麻痺や痛みの治療、全身疾患を持つ患者さんや歯医者怖いよう!と感じている患者さんの不安を和らげて安全に治療することなどを行っています。歯医者に行かなきゃ、でも怖いとお感じの方、ぜひ新潟大学歯科麻酔科を御利用ください。
さて、私とNVCとの関わりですが、歯医者になる前は民放TV局で仕事をしており、NVC設立を取材した際、多賀教授にお目にかかり、以後幾多の番組に御協力いただきその見識とお人柄に私淑して、会員を続けさせていただいいております。しかし、現在歯医者修行中の身で汲々とした日々を送っており、ヴォランティアできる余裕もなく、皆様ともご無沙汰しております。TV局時代、多賀教授にご出演いただいた"新潟発地球ジャーナル"という番組の中でニューズウィーク誌の記者へのヴォランティアに関するこんなインタビューがありました。『米国では、ヴォランティアがごく自然に地域に浸透しているとお伺いしますが、記者は何かしていますか?』『多忙のため、今は申し訳ないがお金の寄付だけです』この番組放送当時(約8年前)、米国ではお金払うだけでは申し訳無いのだ、などと思ったものですが、現在の自分はこのような心境です。『NVCに何もできなくて申し訳ありません。でも会費だけはちゃんと払うようにいたします!』

次回は…
予防歯科の分野で大変高名な筒井昭仁先生お願いいたします。先生の書いた新予防歯科学で勉強しました。5年ほど前多賀先生宅での宴会で御一緒させていただきましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか?

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福永憲昭さん(前回)からバトンタッチ
前野 春樹さん   運営委員(新潟市)
月並みな表現ですが、光陰矢の如しとはよく言ったもので、いわゆるモラトリアム期間も今年度をもって終了する予定です。この3年間の学生生活を振り返ってみると、様々な思い出が走馬灯のように私の脳裏に浮かんできます。その中で、これ抜きでは私の学生生活を語ることはできない、というレベルにまで達してしまったものの一つにNVCが挙げられます。
では、NVCのどういった点に私は心引かれているのでしょうか。思いつくままに書き記してみます。
一点目。それは「出会い」です。もちろん昨今世間を騒がせているあの「出会い系サイト」とは無縁の、正真正銘の「出会い」がNVCにはあります。実際、NVCが御縁で面識を持つようになった方々の数は枚挙にいとまがありません。皆さんはどうでしょうか。
二点目は、人を「育てる」という視点です。これはNVCのコンセンサスと言っても過言ではないでしょう。私の故郷である信州木曽の檜は材木として使えるようになるまでに実に3世紀を必要とします。新潟が誇る米も収獲するまでに88回手間が掛かると言われています。同様に、人が一人前になるためにも多くの時間と手間が掛かります。そういう地味なことを丹念に続けていることに、ある意味、NVCの意義があるのではないでしょうか。
紙幅の都合により、雑なまとめ方になってしまいましたが、ご理解いただければ幸いです。
最後に質問。あなたにとってNVCの魅力とは何ですか?

次回は…
「峯村くん、次は君の番です。」という訳で、私と同じく新大国際ボランティアサークルの峯村康明くんにバトンタッチします。彼の姓は「峰村」ではなく、「峯村」です。念のため。
NVCの馬場Bより

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清水智子さん(前回)からバトンタッチ
藤田 純子さん   会員(巻町)
我が家にホームステイの外国人を受け入れ始めてかれこれ20年くらいになるだろうか。この間毎年のように一人、二人と受け入れ、もう20人を越した。そもそもホームステイを受け入れたいと思ったのは、青年海外協力隊員として東アフリカのタンザニアで暮らしたことに始まる。モロゴロという小さな町の人々は、私のような遠来の客を大変温かく迎え、受け入れてくれた。自分の娘のようにかわいがってくれたインド人家族がいた。毎日仕事を終ると一緒に過ごしたタンザニア人の同僚には感謝している。彼女との交流からタンザニアの人々の暮らしや、考え方を知ることができた。この二つの家族とは今でも手紙のやり取りをしているし、彼らを訪ねて、何回もタンザニアやカナダを再訪している。このような人達に出会えたからこそ、タンザニアでの生活は、楽しく有意義であった。私も家族を持ったらこのお返しをしなくてはというのがホームステイ受け入れの動機である。第一号のオランダ人の青年とは家族全員が打ち解け大変うまくいった。日本一周の途中、我が家で過ごしたドイツ人もいる。大きなザックが忘れられない。宗教の違う人とはことの他、気を使う。イスラム教の人は日に5回お祈りをする。豚肉は食べない。滞在中我が家の食卓から豚肉の献立が消え、子供達が不満そうであった。うまくコミュニケーションを取れなくて後味の悪い思いをしたウズベキスタンの女の子は忘れられない。ホームシックにかかっていたようで、私達に心を開いてくれなかった。ホームステイの受け入れは、居ながらにして外国の情報を得ることができる素晴らしい機会である。これからも我が家のホームステイ受け入れファイルがもっと厚くなるといいと思っている。

次回は…
大竹康子さんにお願いします。大竹さんとはラオススタディツアーで一緒でした。大竹さんは、団長として大役を果たしておられました。これからもご活躍をお祈りします。

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◆2000年度の収支決算書、2001年度の予算案
上記資料を総会資料に添付し忘れましたので今回のかけはしに同封させて頂きました。

◆会費納入のおねがい
新年度に入り会費を納入していただきたく振込用紙を同封しましたので宜しくお願いしま す。なお、既に納入された方もいらっしゃいますが、事務手続上全ての方に振込用紙を同 封させていただきましたのでお許し下さい。

◆「第13回愛のかけ橋バザー」のお知らせ
第13回NVC愛のかけ橋バザーを、平成13年10月13・14日に開催いたします。不況に負けずに、今年も頑張りましょう!例年のようにバザーに向けて、準備をお進めくださいますようお願いいたします。

◆スタディーツアーのお知らせ
・ マダガスカル植林ボランティアスタディーツアー <8月24日−9月3日>(予)
・ ベトナム <9月4日−9月11日>(予)              *マダガスカルツアー参加後ベトナムツアーに合流可能
・ ラオス <9月中を予定>
・ バングラデシュ <11月下旬に予定>               詳しくはNVC事務局までお問い合わせください。

◆ラオスの世界遺産指定の古都 ルアンパバンの子供達に絵本を!!
いま、日本のほとんどの子供達はいつでもどこでも、本が読める環境にあると思います。 (それは絵本、漫画本、副教材、文学書などすべての本)、ただ、現実にはテレビやビデオ、ゲームにその存在をとって変わられつつある状況ですが、小さい頃お母さんに読んでもらった絵本や、やっと読めるようになったひらがなを辿りながら見た絵本の記憶はだれでもが持っていると思います。また、皆さんそんな本を、なかなか捨てられずに宝のように持っていることと思います。しかし、アジアの1国のラオスという皆さんにあまり馴染みのない国では、コンビニどころか本屋さんもほとんどない状態です。それどころか、学校にも図書館がほとんど存在しません。従って宝物になるような絵本や心に残るような本さえも手に持っていません。小さい頃に枕元でお母さんに絵本を読んでもらえることもありません。それに、世界遺産に指定されてからは、観光客と一緒にいろんな情報も入り込み、子供達にもあまりよい影響を与えていません。そこで子供達の情操教育に役立つように皆さんの宝物にしている絵本を、世界の宝であるルアンパバンにすむ子供達に利用してもらいませんか?きっと大切に使ってくれることと思います。 家の中で大切に寝ている宝物である様々な絵本を、どうか提供して下さい。よろしくお願いします。御一報下されば、お預かりに伺います。尚、当然ながら日本語の絵本でけっこうです。翻訳は現在ルアンパバン在住の原田恵津子さんが「100冊ぐらいだったら、まかしておいて」と力強い言葉をいただいております。それと英語でもけっこうです。彼女は英語も堪能です。不明な点等確認したいことなどがあれば連絡下さい。 また、集まった絵本をルアンパバンまで運び、現地のこどもたちと交流してみたいという方も合わせて募集します。

山井 和緒