かけ橋

掛け橋 ラオス-新潟
 第 1 号  10月1日発行
発 行 所 JV C新潟連絡所 新潟市坂井東4−28−5
TEL O25−268−2035 発行責任者 佐藤栄子

難民を出さない国づくりを
 ベトナム・カンボジア・ラオスのインドジナ三国の難民問題は、現在私連日本人の全てが知るところで、 ボートピープルと呼ばれる 難民は、日本での生活を夢見て、たくさんの人々が命をかけて脱出してきています。

【なぜ、彼らは難民に】
 インドシナ三国では、長 い間内戦が続き、国中が疲弊しました。社会主義国になって西側の援助が激減した上、農業は自給自足すらできず、また、格別な産業もないため、人々の生活は困難をきわめています。  
 特にラオスは、山国であり、山間部では米もとれず、生活できない人が難民となっているのです。

【五人に一人は五歳までに死亡】
 山間地の農家では、母親が栄養失調で、生まれてくる子が未熟児、おまけにお母さんはおっぱいも出ない。少し育っても、子供自体が栄養不足の上不衛生なため、 マラリアのほかちょっとした病気で死んでしまう...。ある母親は、5人生んで5人共死んでしまい、なんとか生かす方法はないかと私達に質問するありさまです。
 ラオスの難民を救うには、「国内で難民を出さない村づくりをすることしかない」とJVCは、二年前よりラオスの婦人連合と共同で、なんとか貧窮と子供の死亡率を減らすべく協議を重ねた結果、「食べられる村」 「健康を保証できる村」づくりが必要であり、また、長期展望の中で生活向上を図るには、村で活動できる人材の養成が必要であるとの結論に達しました。

農村女性に自立心を!!
【女たちがラオスを変える】
 とりわけ、ラオスの女性たちは働き者であり、農作業・育児・炊事のみならず、水汲みから荷集めまでこなします。JVCはこうした村の女性の生活改善こそがラオスを変えることになると考え、昨年夏、生活改善指導員養成プログラムを作成し、養成のための研修センターを首都ビエンチャンに建設しました。

【母子保険・。栄養J育児・▼農業】
研修センターでの養成プログラムでは、母子保健・栄養・育児・農業などの分野で行なわれます。 このプログラムの特徴は、養成内容をより充実させ、具体的にするため、指導員達が教科を修了し村を巡回して直面した問題や疑問を3カ月後に再度センターに持ち帰って、お互いに議論できるようにカリキュラムを組んだことです。

【第1回研修生27人】
 その研修生の第一期生が今年6月から一生懸命学んでいるところです。まだとまどいもありますが、皆がんばっています。

ラオス
【位置】 インドシナ半島にあり、北は中国、南はカンボジア、東西をべトナム、タイに挟まれ、特にタイ人との国境はメコン川沿いにあり、人的交流が盛ん。、
【人口】 三六〇万人。
【国家】 一九七五年、ラオス人民民主共和国が無血革命により成立。以後社会 主義政策をとっている。
【民族】 多民族(60)国家
【言語】 ラオス語(フランス領時代があり、仏語も)
【宗教】 仏教
【産業】 農業
【難民】 長く続いた内戦で国は疲弊し、内戦時反対勢力だった人たち、村がさびれて食べられなくなった人たちが難民となってタイ方面から出て行った。その数約30万人といわれる。

ラオスの母-BSNラジオ放送生番組より-

●面積は本州ぐらいの広さ
 増山 今日はお二人のゲストをお招きしました。ボランティアでラオスで大変活躍されている谷山博史さんと、アジアコネクションでアジアの話をたくさん聞かせていただいた、新潟大法学部の多賀秀敏教授です。
 鍵富 谷山さんはどんなお仕事をされており、ボランティアで、ラオスとの関わりをどうしてもたれたのでしょうか。
 谷山 日本国際ポランティアセンターというのは、ヴェトナム、カンプチア、ラオスの難民が大量にタイに流れ込んできた時に、日本の若者が難民を救おうとタイに集結し、個人では有効な活動ができないと造った団体です。当初は緊急救援でしたが、難民がなんとか元の国へ戻れるような国造りが必要ではないかと活動を続けているわけです。
 鍵富 ラオスという国の雰囲気・政治・経済はどのようなものなのですか。
 多賀 広さは本州と同じぐらいで、人口は四〇〇万弱、新野県と山形県を合わせたぐらい、山岳民族で六〇ぐらいの民族がいます。
 鍵富 難民というくらいだから、経済的には貧しいのでしょうね。
 多賀 人口も二桁違うし、国民所得も二桁違うのではないかと思います。
 鍵富 教育はどうですか。
 多賀 一応全員が入学することになっていますが、実際に入学するのは八〇%、卒業は一五%ぐらいですね。子供も大事な労働力です。大学はわずか一%ほどです。

●出産は平均8人
 増山 ラオスのお母さんは子供は何人ぐらいですか。
 谷山 平均八人ぐらいは産みますが、一〇〇〇人の内二〇〇人近くは五歳までに死んでしまいます。原因は栄養失調、母親に体力がない、未熟児で抵抗力がないため病気にかかりやすい、などですが、それでも子供は家事の手伝いなどで必要だということで……。
 鍵富 昔の日本の農村のょうですね。多く産みすぎてまびきしたという時代もあったわけですから。

●元気のない子供連
 鍵富 子供達の様子は?
 谷山 元気がないですね。行儀が良いというのか、日本のようにはしゃぎまわる子を見かけません。慢性的に栄養が足りないこともありますね。
 鍵富 結婚は早いのでしょうか?
 谷山 都市と農村部では多少違いますが、二〇歳前後で結婚し独立しますが、分家するわけで行き来は頻繁に行なわれます。

●農村の生活改善を
 鍵富 呑山さんは今、どんな仕事をされていますか。
 谷山 農村地域に栄養価の高い作物の作り方、その有効な食べ方、また、子供の衛生指導、生活改善指導のできる女性を養成したりという仕事です。
 鍵富 なぜ女性なんですか?
 谷山 女性が家庭では一番の要であり、女性が変わることが生活改善につながっていくとの考えです。
 鍵富 他の国についてもそうですか?
 多賀 女性はどの国でも働き者ですね。農作業・家事・育児・水汲みまで全て主婦の仕事なわけで、忙しすぎて子供を見ることができない。そのことも子供の死亡率を高めています。

●国と民間のボランティアの違い
 多賀 政府は学校や病院などを造りますが、飢えで学校にも行けない子が多い。病院を建てても、医者さえいない。そんな現実にそぐわない援助をしているのです。それに比べ谷山さん達は、その村へ入って、何が必要なのか、どうしたら食べられるのか、どうしたら難民を出さないですむのかに取り組んでおられます。
 谷山 おしつけない、目に見える成果ではなく、彼らが必要としているものを彼らに作らせることが、ニーズに合った援助ではないかと思います。

●愛情の豊かさを学ぶ
 谷山 日本人と結婚したラオスの女性が、夫の父親の「ボケ」に献身的につくす姿を見て、むこうでも親子のきずなの深さに驚かされ、女性の心の豊かさに反対に学ばされたりします。
 多賀 日本は、進むテンポが速すぎて、祖母、母、娘に教えることが違ってしまって、反対に親が子に教わることもあるような時代になりました。
 谷山 ラオスでは、貧しいけれど、機織りなんか祖母、母、娘三人が一緒に織っている。その中で伝統を受け継ぎ、親娘のきずなも生まれる。
 鍵富 昔は日本にもあったような気がします.
 増山 今でも料理の世界などでいくらか残っていますね。味噌汁の味や新潟料理「のっペ」の味なんかは母から母へそして私へと家庭の味が受け継がれているぐらいで、親娘のきずなを反対に学ばされますね。

●新潟とラオスは似ている

 多賀 奥ゆかしくて、心は強くて、働き者で、本当に新潟の女性に似ているんですね。
 鍵富 農業国で女性が働き者で、新潟に似ている。そして、貧しいけれど人との心のふれ合い、親娘のきずななど、反対に学ぶものも多いですね。
 多賀 我々もラオスから学び、そして新潟からラオスを支えてゆく。そうしたいですね。
 増山 新潟県民は、やるまではシャイな部分がありますが、やると決めたら強いです。
 鍵富 どこの国のお母さんも、暖かみと強さと、包容力...、子供を産むから強いんですね。
 増山 産んで育ててゆくパワー。つらいこともいっぱいありますもの。ありがとうどざいました。

----谷山博史氏の略歴------------------------------------------------
○東京都出身
○中央大学法学部卒業
   〃   大学院終了
○JVCのスタッフとしてカオイダン難民キャンプで働き、現在はJVCラオス駐在代表
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※ 3ページ目の新聞記事は割愛しました。

「新潟」発「地球」行-心の輸出-

新大教授 多賀秀敏
 
 国際化の時代といわれ、地球は確実に狭くなっています。国境を越えた物のやりとりは史上空前の規模に達しました。
 それでは、地球上の富は平均化されたでしょうか。まったく逆です。狭くなった地球の上で、経済的格差は広がる一方なのです。たとえばラオスでは一人当たりGNPは一五〇ドル以下と推定されています。わが国では、約二万ドルに達しています。
 この差は、「文化的で健康な生活」を保障する活動にも影響しています。医師や看護婦、病院の数、栄養の摂取量、識字率、学校に通える子供の数など、どれをとっても驚くほど低い実情です。こうしたことを総合すると、人の命の問題になります。ラオスでは誕生した子供のうち五人に一人が、栄養失調、病気、不慮の事故などで、生後まもなく死亡するといわれています。
  ラオスが長い間植民地だったことや内乱が続いたことも原因です。今、必死で国の再建・発展に取り組んでいますが、国際経済構造が、出発が遅れた国ぐににとって有利ではないことも障害です。発展には外貨が必要なので、無理な輸出をせざるを得ない場合もあります。この国から日本は大量の木材を輸入し、そのために立ち退きを強制された人びとすらでています。
 難民も流出しています。この難民の世話をするうちに、JVCはむしろラオスの国内の開発を手伝おうと考えました。現在、社会の生活改善運動を進める婦人リーダー育成を手がけています。
 この地球をもっともっと住みよくするために、自分も貢献したいという人はたくさんいるはずです。でも国境を越えて発揮するのかわからないという人も大勢いるでしょう。
 ヴォランティアーとして活動する人びとを通じてラオスとつながることができます。新潟にいながらにしてできる立派な国際活動です。新潟市民の心意気でラオスの農村生活を改善しようとする婦人たちを支援してみませんか。ご協力をお願いいたします。

ラオスの子供を救おう、愛の掛け橋バザー
◎商品を下さい。(10月1日〜10月31日)
 家にある贈答用品で使っていない物がありま
 したらたくさん寄附して下さい。
  TEL268−2035JVC連絡所佐藤栄子迄
◎商品を格安で買って下さい。
  11月11日(土)12日(日) 9時〜17時
  場所 グリーンプラザ 上大川前5(東北電力内)
  *東南アジアのポスターも買って下さい。


市民一人一人がラオスを救おう

近藤元次衆議院議員夫人 近藤 和枝
 日本のODAについてはいろんな批判のある処ですが、谷山さんは、現地の方々と共に生活の苦しみを味わいながら何が、この国に必要なのか体験され「私達のやっている事を見に来て頂いて、最小限必要な援助を継続して頂きたい」と言われます。特に子供の命を預かる女性の援助に取り組まれている事に心から声援を送りたいものです。

新潟千歳ライオンズクラブ会長 笠原健一郎
 理解と扶助と
 日本のボランティア団体がラオスに贈った母子研修センターが、真に村起し運動の基地となるために、このセンターで学ぶ女性達の献身的な情熱と意欲に溢れた活動を願わずにいられない。
 また、系統的な組織や潤沢な資金が準備されてこそ彼女らの活動が実るのだと思うとき、現状理解が深まり、援助の輪が更に広がることを期待したい。

国際ソロプチミスト新潟-東会長 加賀田富士子
 明日の世界のために
 私達は、ラオスの婦人が国内で安定した生活と、健康な家族、子育てをするためのお手伝いをしています。そして「自助努力」を促すことを基本にしているJVCの活動に賛同し協力しています。
 市民ができる国際親善活動、明日の世界のために皆様の温かい友情の一品をご寄附下さいますようお願い申し上げます。

主 婦 今西美恵子
 先日JVCのラオス駐在代表の方にお話を伺ったが、平和で豊かな日本に住む私達には想像を絶する現伏であった。今私達に出来ることは何だろう.経済大国の驕りを捨て自分の大切な時間と心を何に向かって多く使う事が出来るか、他人の為にさせて頂く事によって自分も又嵩高な境地に生きる事が出来る。一人では無理。大勢の真心が集まればきっと、きっと……。

農業委員 皆川 書作
 命の大切さ
 天びに干した米はおいしい。植物は全て青味のあるうちに、種に栄養価を送り続けるからなのですが、生命の尊さを私は農業から学びました。
 ラオスの話を聞いていると、日本の歴史、農業国の歴史は時間差こそあれ私たちの悩んできたことを今、彼らが悩んでいるような気がします。特に、農家の主婦が働き者であると聞いて新潟の女に似ていて新潟の農家の我々に人事でないような気がします。
 現在、農家の生活回線にて取り組まれているとのことですが農業の歴史歴史は一朝一夕にはできませんが、がんばって欲しいと思います。